第33回水戸映画祭プレ企画 監督・脚本:宮崎大祐『大和(カリフォルニア)』上映会

【上映スケジュール】
9/23(日)15:00~
#上映後、宮崎大祐(監督)×鈴木洋平(CINEAM VOICEプログラマー、映画監督)トークあり。
9/24(月・祝)15:00~

【Introduction】
ここは神奈川相模 極東の要所。
米軍基地の町を舞台にした新世代音楽青春映画、ここに誕生。

神奈川県大和市。この町は戦後米軍基地と共に発展してきた。厚木基地の住所はカリフォルニア州に属しているのだという都市伝説があるという。この町に住む十代のラッパー・長嶋サクラは日本人の母と兄、母の恋人で米兵のアビーに囲まれ、この町同様、複雑な関係性の中で育ってきた。アメリカのラッパーに憧れて、サクラは毎日ラップの練習と喧嘩に明け暮れる。ある日、アビーの娘・レイがカリフォルニアからやってくる。日米のハーフで、サンフランシスコで生まれ育ったレイ。好きな音楽の話をきっかけにして2人は距離を縮めていくのだが――。

ニューヨーク・タイムズやヴァラエティ、ハリウッド・レポーターで絶賛!

本作は米軍基地、貧困といった問題を抱える大和という場所で、ひとりの少女が“語るべき言葉”を獲得していく物語だ。サクラを演じるのは、今年『霊的ボリシェヴィキ』(高橋洋監督)、『菊とギロチン』(瀬々敬久監督)などの公開作が控えている韓英恵。監督は、黒沢清監督『トウキョウソナタ』の助監督などを経て、2011年に筒井武文監督『孤独な惑星』で脚本家デビュー、同年に初長編作品『夜が終わる場所』を発表した宮崎大祐。本作は北欧最大であるタリン・ブラックナイト映画祭をはじめ、世界中の20近い著名映画祭に招待され、ニューヨーク・タイムズやハリウッド・リポーター、ヴァラエティと言った海外メディアで絶賛された。

大和市に集ったミュージシャンたち

劇中では「相模の看板」として知られる地元出身のラッパーNORIKIYO が本人役でライブを披露し、同じく神奈川県横須賀市出身のラッパーでありビートメーカーであるCherry Brown がサントラを担当&カメオ出演。さらに、日本が世界に誇るジャパニーズ・オリジナルサイケデリック・パンクバンド、割礼の宍戸幸司、そして轟音のバンドアンサンブルと叙情的な詞世界でカリスマ的な人気を誇るGEZANも、その演奏で「大和」の背景に広がる世界をさらに豊かなものにする。

【Credit】
韓英恵 遠藤新菜
片岡礼子 内村遥
西地修哉  加藤真弓 指出瑞貴  山田帆風  田中里奈
塩野谷正幸 GEZAN 宍戸幸司(割礼) NORIKIYO

監督・脚本:宮崎大祐
音楽:Cherry Brown GEZAN 宍戸幸司(割礼)NORIKIYO のっぽのグーニー
撮影:芦澤明子(J.S.C.) 照明:小林誠 美術:高嶋悠 編集:平田竜馬 音響:黄永昌
サウンド・デザイン:森永泰弘 スタイリスト:碓井章訓 ヘアメイク:宮村勇気
助監督:堀江貴大 制作主任:湯澤靖典 カラリスト:広瀬亮一
プロデューサー:伊達浩太朗 宮崎大祐 キャスティング:細川久美子
製作:DEEP END PICTURES INC. 配給:boid
協賛:さがみの国 大和フィルムコミッション

©DEEP END PICTURES INC.
2016/日本・アメリカ/カラー/119分/アメリカン・ビスタ/5.1ch

【公式ホームページ】
www.yamato-california.com

第33回水戸映画祭
http://mitotanpen.jp

MITO CREATIVE WEEK 2018
http://mito-creative-week.com

『冒頭、まるでゾンビのPOV視点のようにフラつくカメラがゴミ置場らしき場所を映し出して行く。そのゴミの中には、情けなく風に揺らぐ小さな日本国旗があるのが見える。そのままカメラは進み、ようやく主人公の長嶋サクラ(韓英恵)を発見するのだが、特筆すべきなのは彼女がフードを被っていることだ。そして、フードを被った主人公はアウトローではければならない。それをすぐに証明するかのように、彼女は先ほどの小さな日本国旗に背を向けてラップし始める。だが、すぐに飛行機の爆音が彼女を邪魔する。その飛行機を見つめらがらサクラはフードを下ろす。都市の内部ではゲリラは生まれない。必ずこうした辺境のゴミ置場に潜在的なゲリラがフードを被ってこちら側を見ているのだ。そして奴らがフードを下ろすときに必ず痛い目をみる。だが奴らの言い分はいつだってストリートらしいリアリティを持っているから本当に僕はぐうの音も出ない。』鈴木洋平(CINEMA VOICEプログラマー、映画監督)

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