『新しき民』山崎樹一郎監督

この国に生きるすべての人々に問う!「自由って何だ?」 280年前。
現・岡山県真庭で起こった農民一揆を背景に描く、噂の“革新的時代劇”ついに公開!

7/11(月)~7/15(金)13:00/15:00/17:00/19:00
7/18(月)~7/22(金)13:00/15:00/17:00/19:00
月曜〜木曜21:00の回、土曜・日曜の上映回に関しましては、問い合わせください。

※予告なく変更になる場合がございますがご了承下さい。
2000円ワンドリンク

土曜・日曜の上映回に関しましては、問い合わせください。
※予告なく変更になる場合がございますがご了承下さい。
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【予告編】

【Story】
治兵衛は出産を控えた妻・たみと共に山中の村で静かに暮らしていた。ある日、たみの兄から蜂起すると聞き、その場に参加するよう促される。渋々従う治兵衛。
集まった大勢の農民たちを前に、藩は要求を受け入れる。それで事態は治まったかに見えた。しかし数日後、一部のものたちが起こした打ちこわしをきっかけに武力衝突へと拡大した。だが圧倒的な藩の力を前に、一揆衆はひとりまたひとりと倒れていく。その渦中、治兵衛はすべてを投げ捨て村から逃げることを選んだのだが ――

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【About】
未来に向かって逃げろっ!

280年前。実際に津山藩内の山中(現・岡山県真庭市)で起こった一揆を背景に、農民・治兵衛の姿を通して「弱さを引き受けることから始まる生」を描き出す本作は、制作に3年を要し、完成後は4ヵ月間に渡って岡山を中心に巡回上映した。その後ニューヨークで開催された北米最大の日本映画祭「Japan Cuts」での上映では、「黒澤明の作品を彷彿とさせながら、新たな切り口を見せる時代劇」と大きな反響を呼んだ。監督は、真庭で農業を営みながら「地産地生映画」を制作し続ける山崎樹一郎。名もなきそれぞれ個人の思いと選択が未来を切り開く。

【Director】
山崎樹一郎(やまさき・じゅいちろう)

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1978年大阪出身。岡山・真庭在住。農業を続ける。映画監督として『ひかりのおと』(2011)を製作。岡山県内51カ所巡回上映する一方、東京やロッテルダムの国際映画祭にて上映される。ドイツ・ニッポンコネクションにてニッポン・ヴィジョンズ・アワード受賞。また映画上映・製作グループ [cine/maniwa]として岡山芸術文化賞グランプリ、福武文化奨励賞を受賞。

【cast】
中垣 直久(なかがき・なおひさ)
1983年、鳥取県鳥取市出身。2011年春から鳥の劇場で働き始め、2012年に劇団員となる。2011年、『森は生きている』(鳥の劇場)に出演したことをきっかけに役者を始める。主な出演は「料理昇降機」(作:ハロルド・ピンター)、「兵士の物語」(台本原作:C.F.ラミューズ 作曲:イゴール・ストラヴィンスキー)など。

梶原 香乃(かじわら・かの)
東京都出身。高校よりイギリスに留学し、現地高校卒業後、演劇学校を受験。英国名門CDS認定校 East15 Acting School卒業。3年間俳優訓練を受ける。卒業後しばらくの間イギリスで 映像を中心に映画やCMなどの仕事をする。カール・リンシュ監督「47RONIN」(ユニバーサル・ピクチャーズ)アヤコ役にキャスティング。翻訳書に雄松堂書店『俳優になるということ』がある。現在は東京を拠点に活動中。

本多 章一(ほんだ・しょういち)
2004年より役者を始める。映画を中心にドラマやTV-CM、雑誌等さまざまなメディアで活躍。2016年3月に出演映画『断食芸人』(足立正生監督)が渋谷・ユーロスペースにて、2016年春には映画『つむぐもの』(犬童一利監督)が公開予定。公開待機中の映画に『MINT』(奥秀太郎監督)、『INNOCENT 15』(甲斐博和監督)がある。現在、TOYOTA「エスクァイア」のCMがオンエア中。

ほたる
多摩美術大学在学中にアングラ劇団の舞台に出演し、葉月螢名義で女優活動を開始。1993年、瀬々敬久監督「未亡人 喪服の悶え」で映画デビュー。以降、同監督、サトウトシキ監督、上野俊哉監督、北沢幸雄監督、松岡邦彦監督、深町章監督などのピンク映画に精力的に出演し、また、インディペンデント映画にも多数出演している。2007年の劇団退団と同時に「ほたる」に改名。2013年12月に監督・脚本・出演作「キスして。」を公開。
主な出演作に「龍神と朱蓮華(連続オナニー 乱れぱなし)」(94/上野俊哉監督)、「悶絶本番 ぶちこむ」(95/サトウトシキ監督)、「鍵穴」(99/深町章監督)、「歩く、人」(01/小林政広監督)、「幽閉者」(07/足立正生監督)、「熟女 淫らに乱れて」(09/鎮西尚一監督)、「奴隷市」(12/愛染恭子監督)、「Who is that man あの男は誰だ!?」(13/沖島勲監督)、「色道四十八手 たからぶね」(14/井川耕一郎監督)など。

川瀬 陽太(かわせ・ようた)
1969年神奈川県出身。1995年、映画「RUBBER‘S LOVER」(福居ショウジン監督)で主演デビュー。瀬々敬久監督をはじめピンク映画で活躍。現在も自主映画から大作までボーダーレスに活動している。主な作品は「サウダーヂ」(11/富田克也監督)、「超能力研究部の3人」(14/山下敦弘監督)、「クローバー」(14/古澤健監督)、「ジョーカー・ ゲーム」(15/入江悠監督)、「さよなら歌舞伎町」(15/廣木隆一監督)、「乃梨子の場合」(15/坂本礼監督)、「ローリング」(15/冨永昌敬監督)、WOWOWドラマ「贖罪の奏鳴曲」(15/青山真治監督)、「64」(16/瀬々敬久監督)など。

音楽:佐々木 彩子(ささき・あやこ)
東京都生まれ。96年、舞踏オーケストラ「大豆鼓ファーム」を結成し、各地で公演。その後、渋さ知らズに参加。ソロとして、99年にファーストアルバム「あおいとこ」、03年に「空」を地底レコードからリリース。自身の楽曲のほか、舞踏や演劇の音楽を担当するなど、幅広く活動している。

アニメーション:中村 智道(なかむら・ともみち)
岡山県赤磐市在住。映像作家。美術家。イメージフォーラム・フェスティバル、バンクーバー国際映画祭、オーバーハウゼン国際短編映画際、タンペレ映画祭、ポンピドゥーセンター、ソフィア王妃芸術センター等美術館、他国内外多数発表。

<クレジット>
脚本・監督:山崎樹一郎
出演:中垣直久、梶原香乃、本多章一、佐藤亮、瓜生真之助、
古内啓子、hyslom、杉井信和、藤久善友、ほたる、川瀬陽太
撮影:俵謙太 照明:大和久健 俗音:近藤崇生
美術:西村立志 組付大道具:宇山隆之 助監督:福嶋賢治
メイク・結髪:中野進明 衣裳:石倉元一
アニメーション:中村智道 音楽:佐々木彩子 スチール:内堀義之
踊る野良着:別府由紀子 勝山はりこ:高本敦基
宣伝美術:山本アマネ 宣伝:contrail
プロデューサー:桑原広考、黒川愛、中西佳代子
フィルムパートナー:オーティス株式会社 特別協力:公益財団法人 福武教育文化振興財団
特別協賛:美作国建国1300年記念事業 真庭市実行委員会 株式会社井原環境保全
協賛:湯郷温泉 季譜の里 東真産業株式会社 湯原温泉 八景 十字屋グループ 山下木材株式会社
有限会社エコライフ商友 有限会社トラベルシリウス 株式会社三美産業 山中一揆義民顕彰会
後援:真庭市 真庭市教育委員会 製作協力:シネマニワ 製作・配給:一揆の映画プロジェクト
DCP/117分/モノクロ・パートカラー/1:1.5 Half Vision/5.1ch/2014年/© 2014 IKKINO PROJECT

最新情報は公式ウェブサイトをご覧ください http://atarashikitami.jimdo.com/

「2012年の冬、自分の映画『丸』を撮影しに大阪に滞在していた時、一揆の映画を作ってる人がいるとの噂を聞いた。しかも自主制作。監督はトマト農家。プロデューサーの人はわざわざ東京から岡山に居住地を移し、準備に没頭しているらしい。その土地の土を使って農業に勤しむ者が、その土地の一揆の映画を作るっていう話に心底ワクワクした。かつて、まあ、よく言われることですが、小川紳介や佐藤真がドキュメンタリー映画を製作する際に、その土地に移り住んで撮影を続けたように、土地に寄り添うことから映画製作を始める意味を考えてしまった。撮影という行為は、その土地に積み重なった先人たちの想いを刷新し、全く新しい風景にしてしまう。それを残酷だと感じる監督とそうは感じない 監督がいると思う。山崎監督やプロデューサーの桑原さんは前者だと思う。では、どうするべきか?それでも自分は映画を撮りたいんだと欲望してしまうのが映画製作者のサガだとしたら、そこで引き裂かれながらも、自分たちの行為が正しいか間違っているか、絶え間ない禅問答を繰り返したに違いない。それでも映画は人と場所がなくては存在しようがない。僕は、そうやって悩みながら映画を作っている人が単純に好きなんです。実は、僕はまだこの映画を観ていない。水戸で観たいから上映をお願いしてしまった。観るべき映画なのは間違いないですよ」プログラマー鈴木洋平